その不調、もしかして遅延型フードアレルギー!?

文書作成日:2017/03/05

きちんと食べて寝ているつもりなのに、なんだか身体や肌の調子が悪い、体重も増えがち…なんて原因が特定できない不調を感じることはありませんか?もしかするとその不調、いつも食べている食べ物のせいかもしれません。食物アレルギーではないという人も、実は陥っているかもしれない「遅延型フードアレルギー」。その正体について詳しくご紹介します。

すでにご存じの方もいるかと思いますが、即時型食物アレルギーが瞬時に体調や肌などに現れるのに対して、「遅延型フードアレルギー」はアレルギー症状が遅れてでてきます。たとえば、3日~1週間前に食べたチーズによって、頭痛がしたり、体調をくずしたりといったように、間をあけて症状がでてくるため、気づきにくいのが特徴です。

即時型フードアレルギーが命に係わるような症状に陥りやすい反面、「遅延型フードアレルギー」は、なんとなくそう感じる症状が多いため、体質なのかなと思われがちです。具体的な症状としては、

疲労感、膨満感、便秘、集中力の欠如、気分の落ち込み、体重増加、にきび

など。「遅延型フードアレルギーの検査」が進んでいるアメリカでは、アレルギーの原因だった食物を控えることで、体調が良くなり、肥満が改善されたという報告もあります。

残念ながら、「遅延型フードアレルギー」の検査は、現在日本の健康保険内では行われず、アメリカへ血液を送って検査するため、1回3万円前後と高額です。けれど、この検査についても、その信憑性がまだ明確になっていないため、気になる症状がある方は、次のような食品に注意してみましょう。

・大好きで毎日食べているもの
・乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルト等)
・卵
・小麦
・甘いもの
・豆乳

好きなものは、食べる頻度や量が多くなるため、アレルギーがでやすくなると言われます。また、海外から入ってきた食文化や一般的にアレルギーがでやすいと言われる食品は注意が必要です。

疑わしいと思った食品を、1つだけやめて1週間いつも通りに過ごしましょう。その結果、気になる症状がどうなかったか、みていきます。そして1週間経った後、もう1度その食品を口にします。そこで、おさまっていた症状がでてきたら、それがアレルギーの原因である可能性が高いといえます。ただし、これは可能性なので断言できません。この場合、「遅延型フードアレルギー」の食品をやめなくてはいけないわけではなく、まずはその食品を1~3ヵ月ほど摂らないようにすることで、身体を中からリセット。その後、その食品を少し摂っても体調をくずさなくなる可能性もあります。自分の身体と相談しながら、週1回ならOK、週2回ならOKと、食べてもいい量や頻度を探ってみましょう。ただ、今すぐ改善したい体調や症状があるという人は、専門医にご相談ください。

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