からだイキイキ! 今日から「菌活」を始めよう

文書作成日:2017/01/05

最近、はやりの「○○活」。そのなかでも、健康や美容の話題に敏感な人たちに支持されているのが、菌を食べる生活=「菌活」です。今回は、さまざまなメディアでも取り上げられている菌活についてご紹介します。

みそやしょうゆ、酢といった調味料をはじめ、納豆や漬物、鰹節、日本酒、甘酒など、日本人になじみの深いこれらの食品は、いずれも発酵食品と呼ばれるもの。菌の働きを利用して発酵させることで、保存性や風味を高めるのが発酵食品の特徴です。ここでご紹介した食品はほんの一部で、日本は世界的にも発酵食品大国として知られています。日本人は古来より発酵食品を食生活に取り込んできましたが、現代の食卓には、ヨーグルトやチーズ、ワインなどの海外発祥の発酵食品が並ぶことも多いでしょう。
また、発酵食品に限らず、山里の幸の王様ともいえるキノコは、菌そのものといえます。シイタケにシメジ、エノキ、マイタケ…キノコの種類もさまざまです。秋の味覚だったキノコも、最近では通年栽培されることが多くなりました。スーパーに行けば、発酵食品もキノコも簡単に買うことができます。
こうしてみると、菌を食べることが、とても身近なものに感じられるのではないでしょうか。

ヨーグルトのテレビCMでも、製品に使われている乳酸菌が体に良いことが盛んにアピールされているように、菌は体にとって悪いものだけではありません。とりわけ、伝統的に食生活に取り込まれてきた発酵食品はなおさらです。ただし、含まれる菌はどれも同じかといえば、そうではないのが奥の深いところ。菌の働きがそれぞれ違うように、発酵食品それぞれに含まれる菌は異なります。例えば、味噌なら麹菌や酵母菌、乳酸菌が含まれますし、酢には麹菌、酵母菌、酢酸菌が、納豆には納豆菌が含まれています。ヨーグルトには乳酸菌以外に酵母菌も含まれていて、チーズも同様です。また、ワインには、酵母菌が含まれています。
菌の種類として大別すると、乳酸菌、麹菌、酵母菌、酢酸菌、納豆菌の5種類なのですが、発酵食品のバラエティの豊かさは、人々の知恵の賜物というべきかもしれません。

発酵食品を作り出す5種類の菌は、どんな作用をもたらすのでしょうか。それぞれの菌の働きをみていきます。

1)乳酸菌:腸内環境を整える、抗アレルギー作用
2)麹菌:消化吸収や代謝をサポートする、食品のうま味を増やす
3)酵母菌:糖質を分解する、腸内環境を整える
4)酢酸菌:アルコールを分解する
5)納豆菌:腸内環境を整える、細菌・ウイルスを抑制する

体に良い菌というと乳酸菌ばかりに注目されがちですが、どの菌も体にとって有用なことがわかります。体の健康は免疫機能によって維持されていますが、免疫機能のおよそ7割は腸に集まっています。つまり、腸内環境を整えることは、健康維持にそのままつながります。酵母菌や納豆菌にも腸内環境を整える作用があるので、積極的に取り入れたいものです。

しかし、せっかく取り込んだ菌も時間が経つとやがて便として排泄されます。そのため、毎日継続して取り入れることが大切です。また、菌そのものであるキノコも、低カロリーで食物繊維が豊富。しかも、免疫力を高める健康食材として注目されています。さまざまな食材を組み合わせることでより充実する「菌活」ライフに、ぜひチャレンジしてください。

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